ルクセンブルクで4月19日(月)から4日間開催されているオンライン宇宙カンファレンス『Space Resource Week』。
主催は昨年ESAとルクセンブルク宇宙局が設立した欧州宇宙資源イノベーションセンター(ESRIC)。
初日のNew Discoveries のセッションで、JAXAの吉川真准教授が、小惑星資源のサンプルリターンで大成功を収めた「はやぶさ2」プロジェクトの軌跡と今後のスケジュールについて講演されました。
はやぶさ2が採取出来た小惑星リュウグウの物質量は、当初の目標0.1グラムに対して5.4グラム以上だった事など、多くの写真と共に紹介されました。
講演後、モデレーターからの「未来のサンプルリターンを目指す人たちにアドバイスは?」との質問に対して、吉川准教授は「小惑星の表面はとても荒かったので、それに(うまく)対処する必要がある」との旨を回答をされていたのが非常に印象に残りました。
またその他にも、ヴァーチャルカンファレンス会場のポスターコーナーでは、東北大学大学院の吉田研究室とルクセンブルク大学との月源探査関連技術のための共同研究の内容や、東京工業大学工学院の坂本・古谷・中西各研究室とサカセ・アドテック株式会社によるORIGAMIプロジェクトの紹介もされています。
カンファレンスは22日まで行われ、公式サイトより無料でご登録・ご参加いただけます。