12月10日に在日ルクセンブルク大使館主催ウェビナー『足で祈る!?エヒテルナッハの踊りの行進の謎に迫る』が開催されました。1300年以上の歴史を持ち、ユネスコ無形文化遺産にも登録されているこの行事が日本向けに紹介されることはこれまで殆どありませんでした。オンラインでルクセンブルクとつなぎ、ルクセンブルク大学のヴィルヘルム名誉教授の解説を日本語通訳付きでお届けする同ウェビナーには、日本・ルクセンブルク双方から多くの参加者がありました。元上智大学副学長のジャン=クロード・オロリッシュ枢機卿もゲストスピーカーとして登壇され、日本語でエヒテルナッハの大聖堂にまつわる歴史や現在の巡礼についてお話されたのも印象的でした。

ルクセンブルク北東部の街、エヒテルナッハには、西暦700年頃に聖ウィリブロードによって建てられ、その遺骸が眠る大聖堂と修道院があります。「エヒテルナッハの踊りの行進」毎年、聖霊降臨祭の火曜日に開催され、参加者はステップを踏みながらエヒテルナッハの街を練り歩き、最後に大聖堂地下の聖ウィリブロードの墓にお参りします。その日は広場にお祭りのように屋台が出て、お参りを済ませた人々がビールやワインを片手楽しく語り合います。その起源は謎に包まれていますが、今でも子供からお年寄り、外国からの参加者まで非常に多くの人を集める行事です。パンデミックが収束し海外旅行に気軽に行けるようになりましたら、ヨーロッパ旅行の目的の一つとして是非ご検討下さい。特別な体験となることは間違いありません。

 

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