皆様、昨年もこのルクセンブルク経済ニュースレターにお付き合い頂きまことにありがとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。
昨年秋は、首相、蔵相、経済相という3大閣僚を筆頭に、ルクセンブルクから多くの使節団が来日しました。来る2月7日には、ルクセンブルクのファンド協会が東京でセミナーを開催するために来日します。この2年間オンラインで開催されていた同協会のセミナーは、コロナ禍以前は例年150名以上のファンドスペシャリストが参加していたイベントで、今回も国際ファンドセンタールクセンブルクの商品や規制環境の最新情報をお届けします。久しぶりの対面でのカンファレンスで、ビジネスがさらに先へ進むことを期待しています。

ルクセンブルクと日本の経済関係はそれぞれの金融セクターに長期にわたり支えられています。今年は、ルクセンブルクに拠点を置く日本の金融機関の皆様をお招きし、大使公邸にてささやかな新年会を開催しました。当日は、ルクセンブルクにいるバッケス財務大臣と松原日本大使がオンラインで参加下さいました。スクリーン越しに乾杯と賀詞交換を行うレセプションは初めての試みでしたが、ご参加の皆様のご協力で何とか無事終えることができました。バッケス大臣もお喜びだったようで、さっそく大臣の公式ツイッターにその様子が投稿されました。

宇宙ベンチャーからのルクセンブルク事業環境に関するお問い合わせがわずかながら増えています。1月19日に、NEDOと川崎市が運営する起業家支援拠点「Kawasaki-NEDO Innovation Center(K-NIC)」主催イベント、「欧州のディープテック・エコシステムとは」に講師として参加し、ルクセンブルクが宇宙ビジネス育成に力を入れる背景とスタートアップ向け支援についてお話しさせて頂きました。北欧、スイス、フランスの貿易投資機関からも各国の取り組みが紹介され、またパネルディスカッションでは、実際に海外進出している日本のディープテック・スタートアップの体験談も語られました。宇宙分野でのルクセンブルクと日本の交流も今年さらに発展させていきたいと考えています。当事務所は、2月1-3日に東京ビッグサイトで開催される「国際宇宙産業点(ISIEX)2023」に出展し、ルクセンブルクの情報提供や、進出希望企業へのコンサルテーションなどを行います。同イベントにいらっしゃる方は、ぜひ当ブースにもお立ち寄り下さい。

年末年始にスパークリングワインを召し上がった方も多かったのではないでしょうか。EUから域外へのスパークリングワイン輸出量は2020年から2021年にかけて29%増加しています。2020年がパンデミックの影響で前年比6%の減少であったことを差し引いても、大きな伸びと言えます。ルクセンブルクのスパークリングワイン(クレマン)も例外ではなく、2021年のEUの域外への輸出は前年比4.6%増で、その輸出先の1位はカナダ、続いて日本、アメリカ、イギリスだったそうです。ルクセンブルクワイン生産者は、美食の国である日本で受け入れられたことを殊更喜んでいます。2月7日には虎ノ門のワインショップ、カーヴ・ド・リラックスにて、ルクセンブルクのルクセンブルクの民間ワイナリー最大手のベルナール マッサール社のスパークリングワイン6種を試飲するイベントが開催されます。私も講師として参加し、ルクセンブルクとそのワインの魅力を皆様にお伝えする予定です。気が早いですが、今年のお花見にはルクセンブルクのスパークリングワインを、と考えてくださる方が一人でも増えてくれたら嬉しいです。

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