大阪・関西万博の開幕があと2週間ほどに迫り、日本国内でもそろそろ各パビリオンの展示内容や会場内の様子へ関心が寄せられてきたように思います。ルクセンブルクは、42棟の独自デザインの海外パビリオンの中で博覧会協会から「使用許可」の交付を受けた最初の国となりました。これは、すべての工事が完了してパビリオンが完成し、来場者を館内に迎えられる状態であることを証明するものです。困難な状況の中で本プロジェクトを推進して下さった関係者の皆様、特に、施工を請負い、ユニークな工法による印象的な膜屋根やサーキュラー・エコノミーに配慮した建築など、万博ならではのリクエストに答え建物を完成して下さった内藤ハウスの皆様に、深くお礼申し上げます。ルクセンブルクパビリオンには、1週間ほど前にはNHKの取材が入りました。3月22日の「サタデーウォッチ9」の万博特集で紹介され、パビリオンの展示内容が紹介され、来場者が遊べる9ピンボウリングをレポーターの方が体験されていました。
6ヶ月の万博開催期間中には、多くの要人や使節団がルクセンブルクから来日します。2月にルクセンブルク商業会議所が記者会見で3つの企業使節団の派遣を発表しました。すでに、5月下旬に予定されている1つめの使節団への参加申し込みが50社を超えたと聞いており、7月中旬の第2、第3のミッションを含め、幅広い経済交流活動が実現しそうです。
6月17-18日にルクセンブルクで開催されるテックイベント『Nexus2025』には2社の日本スタートアップがルクセンブルク外務・通商省の招待で出展します。今年は世界各地のルクセンブルク貿易投資事務所から寄せられた多数の応募企業の中から、モビリティー分野からエアロセンス、AI分野からCitadel AIが日本から選出されました。会場での展示やピッチ、現地のスタディーツアーやネットワーキングなどを通じて、ルクセンブルクならびに欧州市場の足がかりとして頂けるよう期待しています。
今年2月に、JETRO茨城貿易情報センターがつくば市と連携しておこなうスタートアップ支援事業「グローバルアクセラレーションプログラム」にて、日本から5社のスタートアップがルクセンブルクを訪問しました。つくば市の推進する航空宇宙関連・モビリティの分野から選ばれたティアフォー、カーボンフライ、コーピー、scheme verge、ギャラクシーズは、ルクセンブルクにて政府関係者や研究機関、イノベーション促進機関や企業への訪問やミーティングに参加しました。
ルクセンブルクのクレマン(シャンパーニュ製法で作るスパークリングワイン)のファンだと仰ってくださる方が多くいらっしゃいますが、日本を代表するワインコンペティション、サクラアワード2025で、多くのルクセンブルククレマンが入賞しました。中には、上位1,2%のみに与えられる「ダイヤモンドトロフィー」を獲得したボトルもあります。機会があれば、ぜひ味わって見ていただければ幸いです。