バイオ医薬品メーカーのJCRファーマ(本社:兵庫県芦屋市)が、ルクセンブルクに原液工場を新設することを念頭に、国有地を借りるための覚書をルクセンブルク政府と締結しました。
ルクセンブルクは約15年前からバイオ産業育成を目指し、バイオバンクや学際センター、インキュベーション施設などの設立や研究の奨励など、幅広い施策を積極的に行ってきました。日本の医薬品メーカによる工場進出は、ルクセンブルクにとり非常に意義深い一歩と言えます。
JCRファーマは、1975年設立以来、ホルモン製剤やバイオ医薬で成長を続ける、研究開発力を誇る企業です。ルクセンブルク工場は、同社初の海外生産拠点となる予定です。
同社が開発した血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo」を適用した、難病ハンター症候群治療剤の治験が好調なことや、医薬品卸大手のメディパルホールディングスとの合弁会社をアメリカに設立することを決めるなど、特に注目を集めています。
覚書に調印したエティエンヌ・シュナイダー副首相兼経済大臣は「JCRをルクセンブルクに迎えることは、欧州市場へのアクセスやバイオ技術を重視する経済戦略と合致している。お互いにとり有益だと確信している。」と、歓迎しています。
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