ESRIC(欧州宇宙資源イノベーションセンター)来日に伴い、都内にて開催されたイベントに登壇しました。
7月8日週に、ルクセンブルクの欧州宇宙資源イノベーションセンター(ESRIC)のスタートアップ支援プログラムリード、Lari CUJKO氏と、政府系のディープテック企業向けインキュベーションTechnoportでイノベーション&ビジネス開発トップを務めるOlivier ZEPHIR氏が来日した。
まず9日(火)にはアジア最大級の宇宙ビジネスカンファレンスSPACETIDE 2024 のパネルディスカッションにLari CUJKO氏が登壇した。
「月の水をどうゲットする?資源ビジネスの経済合理性をどう確立する?」をテーマに、NASAのチーフエコノミストのMacDonald氏や日揮グローバル株式会社の宮下室長らと、月で一番重要と思われる資源や月面インフラ構築について非常に興味深いディスカッションが行われた。
11日には、CIC Tokyoにて開催されたThursday Gatheringに両氏が登壇し、現在7月31日まで募集中のESRIC START-UP SUPPORT PROGRAMME-SSP5(欧州宇宙資源イノベーションセンター スタートアップ支援プログラム-SSP5)に関しての説明を実施し、日本からの参加を歓迎する旨呼びかけた。
また12日には、日刊工業新聞社主催の月面開発フォーラム 2024に登壇し、支援プログラムの紹介を実施しただけでなく、これまで支援を受けたスタートアップ企業もオンラインピッチを実施した。イベントの冒頭、当事務所のエグゼクティブ・ディレクター松野も登壇し、「なぜルクセンブルクで宇宙なのか?」をテーマにプレゼンテーションを行った。ルクセンブルクが宇宙産業に着手するまでの歴史的な経緯にも、関心を持っていただけたと感じた。
ESRIC START-UP SUPPORT PROGRAMME(欧州宇宙資源イノベーションセンター スタートアップ支援プログラム)とは?
宇宙資源利用関連プロジェクトに特化した初の支援プログラムで、欧州内外のアーリーステージ企業を対象としている。参加には選考があるものの、採択された場合最大20万ユーロ(現金、non-dilutive funding)の資金を得ることが可能だ。今回で5回目の募集で、締め切りは7月31日23:59 CET。採択されてもPHASE1ではオンライン参加が可能なため、日本にいながら欧州での事業開発の可能性を探る事が出来るプログラムのため、是非日本のスタートアップ企業にもチャレンジしてほしい。
詳細は、ESRIC の公式Webサイトをご確認ください。
一連の来日中のプログラムを通じて、将来、日本企業や研究機関との今後のコラボレーションや日本のスタートアップ企業による彼らの支援プログラムへの応募、日本のスタートアップ支援機関やVCとの協力の可能性に彼らとしても大いに期待をしています。
何かご関心領域やお問い合わせあればルクセンブルク貿易投資事務所までまずはご連絡ください。