2024年6月10日~13日、 ルクセンブルクはアジアにおける主要な経済パートナーである日本との関係強化を⽬的に、経済使節団を日本に派遣しました。最終日にあたる13日、都内ホテルにてルクセンブルク外務・対外通商省 貿易投資局、ルクセンブルク商業会議所は、「ルクセンブルク・日本ビジネスフォーラム」を開催しました。当日は250名近い来場者があり、多くの方に足をお運びいただき、ありがとうございました。

【オープニングセッション】

オープニングセッションにご登壇されたギヨーム皇太子殿下は、日本の歓待に感謝するとともに、さまざまな分野におけるルクセンブルクの技術革新能力を強調されました。また、ルクセンブルク経済の発展に貢献している日本企業にも敬意を表されました。

今回のビジネスフォーラム開催にあたり、一般社団法人 日本経済団体連合会(経団連)と日本貿易振興機構(JETRO)など各団体の支援を賜りましたこと、深く御礼申し上げます。

同フォーラム支援団体を代表して挨拶された経団連の原一郎常務理事は、今回の経済ミッションを両国のビジネス関係を発展させる上で重要な節目として歓迎しました。

基調講演を行ったデレス経済大臣は、ルクセンブルクにとってアジアの重要な貿易相手国である日本の経済関係の重要性を強調しました。そして、この協力を強化するにあたり、相互に関心の高い分野として、宇宙技術とデータ経済、特にデジタルヘルスデータ経済をあげました。

【協力覚書・意向表明書の署名】

ビジネスフォーラムのオープニングセッションの終了時に、JAXAとLSA(ルクセンブルク宇宙機関)は、「宇宙航空研究開発機構とルクセンブルク宇宙機関との間の平和目的のための宇宙活動分野における協力覚書」に署名しました。具体的には、宇宙探査、スーパーコンピューティング、施設の相互利用、商業化の分野における協力を含むものとなります。

この協力覚書の最初の具体的な実施プロジェクトは、LuxProvideとJAXAの間で署名された「宇宙航空研究開発機構とLuxProvideとの間の意向表明書」です。これにより、宇宙、スーパーコンピューティング、量子、AIの領域での協力に向けた話し合いの枠組みが提供されます。

【データマネジメントおよび宇宙分科会】

オープニングセッション終了後は、データマネジメントと宇宙の2テーマに分かれ、分科会を行いました。

データマネジメントセミナーでは、「データとデジタルイノベーションのハブ・ルクセンブルク。データエコノミーにおける日本のパートナー」をテーマに、ルクセンブルクと日本それぞれのデータエコノミーに関する政策や取り組みが紹介され、欧州・ルクセンブルクと日本の間のデータ利活用の協力の可能性についてディスカッションが行われました。

また後半ではNTT データとルクセンブルクが現在進めているヘルスデータを利活用するためのデータスペースについて紹介及び今後の可能性についてディスカッションが行われました。

宇宙ビジネスセミナーでは、ルクセンブルク宇宙機関ゼレスCEO及びJAXA山川理事長によるプレゼンテーションが行われ、ルクセンブルクと日本それぞれの宇宙ビジネスに関わす政策が紹介されました。

それから 「衛星通信/情報通信」と「宇宙資源と発展する月面経済圏」の2つのテーマでそれぞれ日本とルクセンブルクを代表する企業、機関によるパネルディスカッションが行われ、それぞれの今後の発展の可能性などについて前向きな議論が交わされました。

各プログラムの登壇者及びプログラムにつきましてはコチラをご参照ください。

 

 

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